
2020年に公開した、深夜4時に3人の警察官から職務質問を受けた際の動画。1,000件近いコメントの中で、圧倒的に多かったのが次のような批判です。
深夜4時に一体何をしていたの?何故そんな時間にお外を彷徨くの?わざと職質に遇おうといきまんまんでしょう⁉️
午前4時って、職質されても当たり前やん、何してんの?
一見すると、正論のように見えます。しかし、ここには致命的な事実誤認が存在しているのです。
私は深夜に外を歩き回っていたわけではありません。車中泊で寝ていたところを、突然警察に起こされただけです
事実(ファクト)を確認しない心理
動画の状況を確認しないまま、自分の中で状況を補完してしまうコメントが少なくありませんでした。
こうした誤認は、おおむね次のような流れで生まれています。
- 動画の背景を一切見ずに深夜徘徊と決めつける
- 自分の思い込みだけで他人の行動を批判する
- ファクトチェックを放棄して感情のままに叩く
勝手な妄想で「悪」を作り出し、よってたかって石を投げる。状況認識の解像度が著しく低いと言わざるを得ません。
「深夜=悪」というステレオタイプ
このようなコメントも散見されました。
不審者っぽくして職務質問するように仕向けて動画を撮るYouTuber😢 警察官を撃退しました😂で再生回数アップ🆙でしょうか😅
車で寝ていただけで「不審者っぽく仕向けた」ことになってしまう。なぜ、これほどまでに事実を歪曲してしまうのでしょうか。
それは「深夜に外にいる人間は怪しい」「車中泊をしている人間は不審だ」という、ステレオタイプに縛られているからです。
自分の理解できないライフスタイルや、常識の枠からはみ出た行動を見ると、無意識のうちに拒絶反応を示してしまう。コメントを見ていると、「常識」という既存の枠組みに沿って判断する傾向が見えてきます。
判断の前に確認する
このコメント欄には、「事実を確認する前に結論を出す」という傾向が色濃く表れていました。
感情で結論を出す前に、まずは事実を確認する。それだけでも、見える景色は大きく変わります
自分の目で見て、自分の頭で考える。ノイズに振り回されず、物事の本質を見極める力。それこそが、他人の人生ではなく「自分の人生」を生きるための第一歩です。
次回は、「やましいことがないなら見せろ」と迫るコメントに潜む、推定有罪の恐ろしい罠について紐解いていきます。



