
マイナンバーカードの普及やオンライン申請の導入。 表面的には「デジタル化」が進んでいるように見える日本の行政システムですが、いざ手続きをしてみると現実は違います。
窓口での長い待機時間、紙の書類によるアナログな確認作業。申請から完了までに異常な時間がかかるという現実。
なぜ、これほどまでに非効率なのか。 それは、日本の社会システム全体が「古いOS(多数派である高齢者)」に向けて最適化されているという、構造的なバグを抱えているからです。
多数派に最適化されたシステム
政治も行政も、マジョリティー(多数派)に合わせてUI/UXを設計せざるを得ないという構造的な欠陥。 民主主義というルールの上では、圧倒的な数を持つ層が絶対的な権力を持っています。彼らが理解できる「旧式のインターフェイス」を残さない限り、社会インフラは機能しません。
- 対面での手厚い説明と確認
- 安心感を生むための紙の書類
- 手続きの完了を証明する物理的なハンコ
フロントエンド(入り口)だけをデジタル化しても、バックエンド(裏側の処理)は手作業のアナログフロウのまま。 結果として、このシステムを維持するためのコストとして、現役世代の「時間」という最も貴重なリソースが容赦なく搾取され続けている。これが残酷な事実です。
システムの修正を諦めろ
「税金の無駄だ」「もっとデジタル化を進めるべきだ」 そう怒りの声を上げ、社会を良くしようと正面から戦うのは、今すぐやめるべきです。
数の暴力である民主主義において、マイノリティーである私たちがマジョリティーのシステムを修正することは、数学的に不可能です。彼らの理解が追いつくのを待ち、社会全体を啓蒙しようとする行為は、自分自身の限られたリソースをドブに捨てるに等しい無駄な作業。
バグだらけの古いOSに文句を言いながら使い続けるのは、自らそのシステムに依存しに行っている証拠に他なりません。 私たちが取るべき唯一の合理的な選択は、社会のシステムを修正することではなく、修正を完全に諦めることです。
おれ自身、この社会のバグから自分の時間を守るため、日常のシステムから徹底的にアナログなノイズを排除しています。 役所や店舗で渡される紙の控えやレシート、名刺は一切受け取らない。当然、現金も持たないし使わない。「言った・言わない」のバグが発生する電話は拒絶し、処理はすべてテキストで完結させる。究極的には、家の鍵を施錠する時間すら無駄と感じるので鍵を閉めたことがありません(昔1度だけ挙動不審なオジさんが入ってきたことがありますが)。
理不尽な構造に怒る暇があるなら、そのシステムから物理的・精神的に距離を置く。 正面衝突を避け、次世代のインフラへ自分のリソースを移動させるための準備に集中すべきフェイズに入っています。
▶︎ 次回は、「完璧な個人OSの構築」。社会のノイズをミュートして認知リソースを防衛し、デジタルと物理環境を極限までチューニングする冷徹なカスタマイズ戦略について切り込みます。


